« 「婢伝五稜郭」千秋楽 | Main | 「音楽劇 百年の絆 孫文と梅屋庄吉」 »

劇団扉座「新浄瑠璃 朝右衛門」ブログライター会見

イベントレポート by mau 2010年11月14日
---------------------------------------
Photo_12すみだパークスタジオ第5スタジオで開催された、厚木シアタープロジェクトネクストステップ第1回公演&扉座第46回公演「新浄瑠璃 朝右衛門」のブログライター会見に参加した。

講義スケジュールの都合で途中からの参加になってしまったが、座長の横内謙介さんと出演者の皆さん、そしてなぜか司会の山中崇史さんによる楽しく熱気あふれるイベントで、今回の舞台にかける意気込みの強さに魅せられた。

前回、ここでブログライター会見が開かれた「新浄瑠璃 百鬼丸」(2009年再演)に続き、この舞台は横内謙介さんと歌舞伎浄瑠璃のホープ・竹本葵太夫さんが組んで挑む新作であり、横内さんによれば「大人が泣ける時代劇」。小池一夫さん原作の『首斬り朝』の舞台化であり、「幾たびも映像化の企画が生まれながらも、首斬り役人の物語という性格上、無惨な処刑シーンの描写を避けられず、実現困難とされていた伝説的な傑作」だという。会見中に出演者の一人も述べていたが、海外でも知られている作品であり、日本が世界に誇る漫画作品である。

ある程度、事前の情報を頭に入れて会見に臨んだ私は「これはリスキーで大変な舞台になるのでは」と思っていた。何しろ、テーマの第一印象が暗い。また、原作の作画をされた小島剛夕さんの絵は力強く美しいが古臭く見えるのは否定できない。加えて、今回は上演期間が短い。厚木で2日2回、新宿で5日6回しかないのだ。扉座の舞台は素晴らしいものばかりだが、評判が知れ渡るのに時間がかかることが多いから、これでは見るべき人が見る前に公演が終わってしまうかもしれない。

そんな心配をしつつ(しかも遅刻して大汗をかきながら)会場に着いた私だが、会見が終わる頃には「大丈夫だ、問題ない」と断言できる確証が心の中にしっかりできていた。会場に流れている熱気と明るさ、作・演出として横内さんがこの舞台にかける思いの熱さと冷静さ、そして、物語の一部を演じて見せてくださったときの出演者の迫力と自信と演技力の高さ。彼らの言う「30年の劇団力」が、この難物への挑戦を必ず成功させると確信できたのである。

ちなみに、写真の後方に映りこんでいるド派手なアーチは、この舞台のものではなく学校公演が中心の舞台「トラオ」のためのもの。この稽古中にも学校公演があり、やむを得ず置いてあるのだと思うが、どうにもこの会見とアンマッチで最初は違和感があった。しかし、後で写真をみると、これはこれで面白い。しかも、会見中、参加者からの「見どころは?」という質問に「終盤の祭囃子の大盛り上がりをぜひ」という答があったとおり、この舞台は暗い処刑の話ばかりではない。このブログをお読みの皆様、人々の命の躍動を伝えるこのドラマ、お見逃しなく!

厚木シアタープロジェクト ネクストステップ第1回公演
扉座第46回公演
「新浄瑠璃 朝右衛門」
~原作・小池一夫/作画・小島剛夕『首斬り朝』より~

作・演出:横内謙介

出演:
岡森諦 中原三千代 有馬自由 犬飼淳治 
高橋麻理 鈴木利典 岩本達郎 上原健太 
鈴木里沙 高木トモユキ 川西佑佳 安達雄二 
江原由夏 上土井敦 新原武 串間保彦 
栗原奈美 藤本貴行 鈴木崇乃 江花実里 吉田有希
オーディションで選ばれた市民(厚木公演のみ)

【厚木公演】
厚木市文化会館 小ホール
2010年11月27日(土)18:00開演/28日(日)14:00開演
【東京公演】
新宿東口 紀伊國屋ホール
2010年12月1日(水)~5日(日)全6公演

詳しくは 扉座ホームページ http://www.tobiraza.co.jp/ 参照。

|

« 「婢伝五稜郭」千秋楽 | Main | 「音楽劇 百年の絆 孫文と梅屋庄吉」 »

イベントレポート」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27993/50105719

Listed below are links to weblogs that reference 劇団扉座「新浄瑠璃 朝右衛門」ブログライター会見:

« 「婢伝五稜郭」千秋楽 | Main | 「音楽劇 百年の絆 孫文と梅屋庄吉」 »