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June 22, 2004

初瀬野慶久さんの「情報酒場」に拙著「ケータイビジネスを革新する技術 BREW」後半感想が掲載

5/19に前半の感想をBLOG「情報酒場」に掲載してくださった初瀬野慶久さんが、後半の感想を公開されました。ありがとうございます。
「情報酒場」 平野正喜氏著「ケータイビジネスを革新する技術BREW」後半感想」にてご一読ください。

さて、では、初瀬野さんが提示された疑問のうち、お答えできる部分のみコメントさせてもらいましょう。

「(ケータイアプリをC言語で書けると)従来のJAVA言語での開発より柔軟な開発ができるのかな?」については、一般論としては「場合によりけり」だと思います。しかし、実際にPC上で両方の言語を使っている私の印象では、Javaでは「細かい調整や職人技」は排除される傾向があり、その代わりに可読性や再利用性が高いと言えそうです。また、ケータイにおいては「iアプリのケータイJava」と「VアプリなどのJVPなケータイJava」がありますが、特に前者は「細かい調整や職人技が発揮しづらい」印象を個人的に持っています。

次に「CMXの開発をクアルコムと共同でチップセットの組み合わせ開発を行いこの結果、従来の複雑で高コストな携帯端末開発状況を楽にしたのでは?」ですが、その通りだと思います。これも個人的印象ですが、この共同開発は、クアルコム社にとって(そしてBREWにとって)大きなメリットになったと思います。CMXまでは「すべて自社でやる」方針だったクアルコム社だそうですから、この判断は英断だったと言えるでしょう。

そして「BREWの利点として「速い」ことを挙げられ従来のJAVA環境にくらべて同じアルゴリズムでも10倍速いと述べておられるがこれは差し引きで考えてもよいのだろうか?」については、起動ではなく、地図描画のスピードのことだと思います。また、拙著に記載の通り、ナビタイムジャパン社がクアルコム社にBREWの地図描画APIを提案し、これが採用されていることが、この大きな差を産み出したとも考えられます。

最後に「BREWのチップをクアルコム一社が行っている現状は、果たして開発現場に立つ人たちから見て本当に良いことなのだろうか?」についてですが、これは今のところ何とも言えません。世界には6億人の利用者がいるGSMがありますし、クアルコム社が任天堂やマイクロソフトのような存在になるのかどうかは未知数です。ただ、BREWがポール・ジェイコブ氏が言った通りの「Co-OS」であり続けるのであれば、開発者、販売者、利用者の三者にとってのメリットの拡大を期待できると思います。

長くなりますので、ここまでとしますが、もっといろいろ書いたり述べたりしてみたいという気持ちがありますし、ニーズも戴いていますので、近い将来、なんらかのメディアで拙作の続き+αを、と思って企画中&活動中です。決まり次第、ここでお知らせできると思います。

最後に「手元に置いておいて損は無い一冊」との評価、ありがとうございます♪
非常に励みになりました。

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Comments

平野さん感想遅れてすみませんでした。

私の素朴な疑問に丁寧な回答を頂き恐縮です。

一つ目問いに対する平野さんの回答

>両方の言語を使っている私の印象では、Javaでは
>「細かい調整や職人技」は排除される傾向があり、
>その代わりに可読性や再利用性が高いと言えそうです。

これは私のBlogの常連さんのぐれにーさんも仰られてますね
BREWはまだ開発サイドからみて課題は多そうなので今後に期待と言った感じでしょうか。
いちユーザーからみても、もっと頑張って欲しいです。
ポータルの使い勝手など改善の余地はもっとありそうですね。

二つ目の回答の

>この判断は英断だったと言えるでしょう。

一社ですべてをまかなうのは不可能と思いますよねやはり。
PCでもApplleの苦労振りを見ていると、かたくなに一社で
ハードの開発をやっているとしんどそうに見えてしまいます。

>起動ではなく、地図描画のスピードのことだと思います。

これは私の本の読み取り方が足りなかったので反省です。
ただ言い訳になりますがネットなどのニュースなどを観ているとBREWのメリットとしての「高速」を起動を含めた速さとして受け取ってしまいそうな報道の仕方を見受けるように感じますが起動は端末の性能向上でなんとかなるかなと楽観的に捉えてますし現行機種でauとimode端末で地図を表示させると確かにauの端末の方が速いと感じると思います。
このあたり勘違い入ってしまい申し訳ないです。

最後の回答の

>クアルコム社が任天堂やマイクロソフトのような存在に
>なるのかどうかは未知数です。

これは大げさな比較だったのかもしれないです。
ただ総てを独占して行っているかのようにも見えるので、そおあたり危惧感を感じたのですね。

>BREWがポール・ジェイコブ氏が言った通りの「Co-OS」で
>あり続けるのであれば、開発者、販売者、利用者の三者に
>とってのメリットの拡大を期待できると思います。

ジェイコブ氏のビジョンが実現すれば面白いなと思います。
BREWに関わるヒトがみなしあわせになれる様に早くなって欲しいものです。

>近い将来、なんらかのメディアで拙作の続き+αを、
>と思って企画中&活動中です。

新著期待しております。
「ケータイビジネスを革新する技術 BREW」同様にBREWのことをもっと知りたいと思う私のような向きが読んでも楽しめる本を楽しみにしております。

Posted by: 初瀬野慶久 | June 22, 2004 at 09:50 PM

>> 起動ではなく、地図描画のスピードのことだと思います。
> これは私の本の読み取り方が足りなかったので反省です。

いえいえ、誤解を招く表現をした著者の責任です。
加えて、「ナビタイムの速さ」に関する記述以外では、起動の速さばかりに触れていますので、なおさらだと思います。
実際、KDDIの高橋誠さんも述べられていたとおり「いちばん重要なのはアプリケーションの起動スピード」で、(最近の機種ではかなり改善されているとはいえ)iアプリの起動の遅さは「ビジネスユーザにアプリを提案する側」にとっては致命傷に近い問題だと思います。
よって、初瀬野さんが書かれている通りで、「BREWのメリットとしての「高速」は起動を含めた速さ」なのですが、残念ながらINFOBARは、BREWケータイの中ではBREW起動が若干遅いようです。アプリにもよるのかもしれませんが。

> 「ケータイビジネスを革新する技術 BREW」同様にBREWのことをもっと知りたいと思う私のような向きが読んでも楽しめる本を楽しみにしております。

ありがとうございます。
本というメディアになるかどうかもわかりませんが、鋭意努力♪いたします。

Posted by: 平野正喜@ランドッグ・オーグ | June 23, 2004 at 11:56 PM

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