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July 30, 2005

ITコラム第9回「スペシャリストからエヴァンジェリストへ」をヒューマンリソシアホームページにて公開(7/30)

既報「ヒューマンリソシアホームページにてコラム「ITコンサルタントが語る必要スキル」を連載開始(12/13)」の通り、前職の頃からつきあいのあった人材派遣、正社員紹介の会社である「ヒューマンリソシア」のホームページにおいて、2004年12月1日にオープンしましたテクニカルサイトで、コラムを連載しています。
「求められるスキル・資格とその実情~ システム分析から運用まで ~」というテーマで、私のソフトウェア開発企業でのエンジニア、プロジェクトマネージャ、採用担当者などの経験をベースに、昨今の情報を盛り込んでいくことで、今、求められているスキル・資格とその実情を、毎回テーマを決めて述べてみたいという趣向です。
先日、その第9回「スペシャリストからエヴァンジェリストへ」が公開となりました。
今回も私自身の経験を織り交ぜながら、私が常々考えていることである「スペシャリストという言葉にはどの程度の意味があるんだろうか?」ということを、じっくりと述べてみました。
下記にてお読みください。

「ITコンサルタントが語る必要スキル - ヒューマンリソシア」
http://tec.resocia.jp/column_it/index.html

※ URLが変更になったようで、前回まででご紹介したURLから見えなくなっている様です。申し訳有りませんが、上記の新しいURLからご覧下さい。ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫びします。

※ 2014/7 追記 上記サイトの移転再編に伴い、このコラムにアクセスできない状態が続いていますので、このブログに本文を掲載することにしました。なお、資格名などは掲載当時のものであることをご了承ください。


第9回 スペシャリストからエヴァンジェリストへ

  皆さんは「スペシャリスト」という言葉にどういうイメージをお持ちですか?日本語に直訳すると「特別な何かに強い人」、転じて「専門家」ということになる と思います。このスペシャリストという言葉は、実はかなりあいまいで、どういう人がスペシャリストであり、どうすればスペシャリストになれるのか、具体的 に説明するのは簡単ではありません。にも関わらず「スペシャリスト志向でいこう」とか「ジェネラリストよりスペシャリストを目指そう」などと言われている のを見聞きしますので、どうやら「スペシャリスト」という言葉に漠然とした憧れや、抽象的なキャリア・イメージをもっている方が多いのかもしれません。

  私自身も、システム・エンジニアとしてのキャリアを積んでいた頃、情報処理技術者試験に加えられた「ネットワークスペシャリスト試験」に一発合格できまし たので、さっそく名刺に「ネットワークスペシャリスト」という肩書きを入れてもらったことがあります。当時、この肩書きの効果は私の想像以上で、特に、社 内社外を問わず、若手エンジニアからの反響の大きさに驚かされました。「スペシャリストとして認められたエンジニアだから凄い」という小さな偶像化現象 (?)が起こっていたようです。

  さて、では今も今後もこの「スペシャリスト志向」がもてはやされるのかというと、私は「そうとは限らない」と考えています。その理由は、先ほど述べたとお りで、スペシャリストという言葉が抽象的でわかりづらいことにあります。加えて、現状において、単に守備範囲が狭いだけの「自称スペシャリスト」や、ある 狭いグループの中でのみ通用する「ローカルスペシャリスト」がプロジェクトにおいて困った存在になることは少なくないようです。それほど極端ではなくて も、単に苦手分野を避けていることを「スペシャリスト指向」だと勘違いしている例は多いように思います。

  そこで、私が若手エンジニアやエンジニアを目指す人たちに勧めているのが「エヴァンジェリスト指向」です。エヴァンジェリストとは本来「伝道者」や「(あ る主義の)熱烈な支持者、改革運動者」を示す言葉ですが、海外系企業などにおいて、エンジニアの肩書としても使われています。私の知人も、一時期、マイク ロソフト社においてエヴァンジェリストの肩書きで活躍していました。他社にもあるようで、平均的なエヴァンジェリストの業務内容としては「ある技術の専門 家として、その技術を深く理解すると共に、その普及とその技術によるビジネスの構築に貢献すること」となると思います。私が着目したのは、この後半の「普 及とその技術によるビジネスの構築に貢献する」ことです。

  ある技術を普及させるためには、対象技術を正しく説明できる客観性と、同時にその技術に対する熱意が要求されます。そして、その技術によるビジネスの構築 の為には、対象技術の周辺を支える他の技術要素、プロダクトはもちろんのこと、場合によってはコンペチター(競争相手)となる他の技術、商品についても熟 知せねばなりません。よって情報収集力や戦略的なコミュニケーション能力も要求されます。つまり、「自称スペシャリスト」や「ローカルスペシャリスト」で は通用せず、自分やグループの殻を自分で打ち破ることが要求されるわけです。

  私は「まずはスペシャリストを目指す」ということは(反対に「ジェネラリストを目指す」ということも)、一つの方向性として良いと思っています。しかし、 それがゴールなのではなく、その先により高いハードルを見据えておくことが、あなたのスキル・キャリアの積み上げの原動力になるでしょう。スペシャリスト を目指すのであれば、その彼方にエヴァンジェリスト指向をおいてみることをお勧めします。

(第9回・了)

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