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August 26, 2005

ITコラム第10回「世界を意識するネットワークエンジニアに」をヒューマンリソシアホームページにて公開(8/26)

既報「ヒューマンリソシアホームページにてコラム「ITコンサルタントが語る必要スキル」を連載開始(12/13)」の通り、前職の頃からつきあいのあった人材派遣、正社員紹介の会社である「ヒューマンリソシア」のホームページにおいて、2004年12月1日にオープンしましたテクニカルサイトで、コラムを連載しています。
「求められるスキル・資格とその実情~ システム分析から運用まで ~」というテーマで、私のソフトウェア開発企業でのエンジニア、プロジェクトマネージャ、採用担当者などの経験をベースに、昨今の情報を盛り込んでいくことで、今、求められているスキル・資格とその実情を、毎回テーマを決めて述べてみたいという趣向です。

先日、その第10回「世界を意識するネットワークエンジニアに」が公開となりました。
今回も私自身の経験を織り交ぜながら、私が常々考えていることである「意識すること」「エンジニアの想像力」ということを、じっくりと述べてみました。
下記にてお読みください。

「ITコンサルタントが語る必要スキル - ヒューマンリソシア」
http://tec.resocia.jp/column_it/index.html

※ 前回からURLが変更になったようで、前々回まででご紹介したURLから見えなくなっている様です。申し訳有りませんが、上記の新しいURLからご覧下さい。ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫びします。

※ 2014/8 追記 上記サイトの移転再編に伴い、このコラムにアクセスできない状態が続いていますので、このブログに本文を掲載することにしました。なお、資格名などは掲載当時のものであることをご了承ください。

第10回 世界を意識するネットワークエンジニアに

 このコラムをお読みの皆さんの大半は、インターネットに接続したパソコンの画面に、私の文章を表示してらっしゃるのではないかと思います。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、このコラムがアップロードされているヒューマンリソシアのサーバのドメインは「resocia.jp」となっています通りで、日本国内の管轄です。しかし、同じヒューマン系列のヒューマンアカデミーのドメインは「athuman.com」ですから、日本国内の管轄ではありません。ちなみに、私がこの文章を書いている場所は日本国内ですが、私の個人事務所のドメインである「rundog.org」を管轄するサーバはアメリカにあります。私が書き上げた文章はこのサーバを経由してヒューマンリソシアに届き、担当者の手によってサイトに掲載されています。

  というように、皆さんが意識しているかいないかに関わらず、インターネット上の情報は国境を軽々と越えて走り回っています。意識する必要がないところが、インターネットの素晴らしいところであり、また、怖いところでもあると言えるでしょう。そんな中で、インターネットが生活に与える利便性は上がる一方です。私自身がそうですが、仕事でも趣味でも、そして家族との情報伝達にまで、インターネットが無ければ不可能か、非常に面倒になってしまうのが事実です。そういうインターネットを支えているのが、ネットワークエンジニアです。

  もちろん、ネットワークエンジニアの全てがインターネットを支えているわけではありません。企業内部の閉じたネットワークを担当している方もいるでしょうし、先端技術における特殊なネットワークの管理者の方もいると思います。しかし、現在の電子メールがあって当然とさえ言われる状況の中で、インターネットに関わらないネットワークエンジニアは皆無に近いのではないでしょうか。そして、非常に多くのインターネット利用者にとって、ネットワークエンジニアは頼りにしたい技術者であり、時には憧れの存在でもあるでしょう。よって、ネットワークエンジニアを目指す方には、先ほど述べました「素晴らしさ」と「怖さ」を意識するところからスタートして貰えたらと、私は思っているのです。

 さて、ネットワークエンジニアにとって、この「素晴らしさ」と「怖さ」を「意識する」ということは具体的にはどうすることだと思いますか? ネットワークの技術は非常に多くのジャンルに分かれており、しかも、知れば知るほど、奥の深い世界だと言われています。よって、ごく一握りのスーパーエンジニアを除いて、ネットワークの技術全般に詳しく、常に正確な判断を下せる技術者は皆無と言ってよいでしょう。ネットワーク・トラブルに直面したネットワークエンジニアが、自分の知識と技術力のみで判断することは、時にはより大きなトラブルを招くかもしれないということです。この危機を「意識する」する力、私はこの力を「想像力」と呼んでいます。

  例えば、「やってみないとわからないよね」と安易な判断をした結果、最悪の事態を引き起こしたパターンは、皆さんの誰もがひとつやふたつご存知だと思います。こういう「想像力」が全く働かなかったことによる悲劇のいくつかは、判断の前に正しい「想像力」があったら防げたかもしれません。私が好きな作家であり評論家でもある栗本薫(中島梓)さんは、現代人の「想像力の欠如」についていろいろな角度から警鐘を鳴らしてらっしゃいますが、私も時々、その通りだと痛感することがあります。「どうして、この判断がこういう結果を招くと想像できなかったの?」と後で尋ねても、想像力が初めから欠如しているのならば、どうしようもないのです。

 また、逆に、最悪の事態ばかり想定してしまって判断が遅れたり、慎重すぎる判断がマイナスの効果を産むこともあります。時には、判断を保留した結果の「とりあえずの処置」が、致命的な結果を招いてしまうことすらあります。一般的な意味での「想像力」には、こういう「悪い方向への想像力」も含まれているようです。

ということで、私は「エンジニアの想像力」を「知識や経験が不足していても、できる限り正しいイメージを思い描き、慎重に判断できる能力」だと考えています。文字にして書くとなんだか理想論めいてしまいますが、重点は「できる限り正しい」ところにあります。つまり、どこまで「頭に汗をかけるか」という意味です。先に述べた通りで「ごく一握りのスーパーエンジニアを除いて、常に正確な判断を下せる技術者は皆無」です。だからこそ、懸命に考え、想像した結果として、できる限り正しい判断ができるエンジニアが求められているのです。そして、必ず、インターネットが世界につながっているメディアであることを「意識」してください。「ウチの社員同士だがら見逃してくれる」「日本人どうしだからわかってくれる」というような甘えを捨てると、きっと、正解が見えてくるはずです。また、これからネットワークエンジニアを目指そうという人たちにも、知識だけでなく「意識」を身に付けることをお勧めします。

(第10回 了)

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