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October 28, 2005

連載コラム第12回「いかに情報収集能力を磨くか~リアル篇~」をヒューマンリソシアホームページにて公開(10/28)

既報「ヒューマンリソシアホームページにてコラム「ITコンサルタントが語る必要スキル」を連載開始(12/13)」の通り、前職の頃からつきあいのあった人材派遣、正社員紹介の会社である「ヒューマンリソシア」のホームページにおいて、2004年12月1日にオープンしたテクニカルサイトで、コラムを連載しています。
「求められるスキル・資格とその実情~ システム分析から運用まで ~」というテーマで、私のソフトウェア開発企業でのエンジニア、プロジェクトマネージャ、採用担当者などの経験をベースに、昨今の情報を盛り込んでいくことで、今、求められているスキル・資格とその実情を、毎回テーマを決めて述べてみたいという趣向です。

先日、その第12回「いかに情報収集能力を磨くか~リアル篇~」が公開となりました。
今回も私自身の経験を織り交ぜながら、私が常々考えていることである「どうすれば、コストや消費時間に見合った情報収集ができるのか」「リアルな情報収集が素晴らしいのは、そこに新しい発見があるから」「"宿題をもらいにいこう"という考え方」などについて、じっくりと述べてみました。
下記にてお読みください。

「ITコンサルタントが語る必要スキル - ヒューマンリソシア」
http://tec.resocia.jp/column_it/index.html

さて、一応、これで当初考えていた12のテーマを全て執筆したことになります。
執筆開始から1年、御声援・アドバイスを戴いた皆様に感謝いたします。
プロとして毎月1本のコラムを1年間書き続けたのは、初めての経験であり、非常に楽しく、そしてプレッシャーのかかるトライアルでしたが、まずは1年12回をクリアすることができました。
そして、おかげさまでヒューマンリソシアから1年間延長のリクエストをいただきましたので、もう1年トライアルを続けることができることになりました。
改めまして、皆様、宜しくお願いいたします。

※ 2014/8 追記 上記サイトの移転再編に伴い、このコラムにアクセスできない状態が続いていますので、このブログに本文を掲載することにしました。なお、資格名などは掲載当時のものであることをご了承ください。

第12回 いかに情報収集能力を磨くか~リアル篇~

 インターネットがどんなに便利になっても、匂いや体温を伝えることはできませんし、雰囲気を伝えることは簡単ではありません。ですから、展示会や公演、パーティーなど、リアルな情報収集が可能なチャンス、イベントは、可能な限り逃したくないと思う方が多いでしょうし、私自身もいつも「この目で見に行く、会いに行く」ことを大事にしています。

 しかし、東京や大阪の様な大都市圏にあるオフィスに通っている方や、その近郊にお住まいの方であれば、年中なんらかのイベントが開催されていますのでチャンスが多いと思いますが、そうでない方の場合、リアルな情報収集には時間やお金が必要になることが少なくないでしょう。では、この両者のどちらが、より情報収集のチャンスを活かしているかというと、私の見る限りでは大差がないようです。もちろん、個人差が大きいと思いますが、「機会が多いから情報収集が上手い」とか「機会が少ないから一回一回を大事にする」とは限らないようなのです。そして、実は両方に見受けられるのが「機会を得たことに満足して終り」という傾向ではないでしょうか。イベントに参加している最中は、普段とは異なる場の昂揚感や、楽しさが前に立っているのですが、終ってみると、期待したほどの情報収集ができなかったことに気がついたり、「なんだか物足りない」気分になることが多いようです。

 さて、ではどうすれば、コストや消費時間に見合った情報収集ができるのでしょうか。よく言われているのは「準備作業の重要性」でしょう。確かに、どういう情報を得たいのか、(例えば展示会であれば)どのブースに行けば欲しい情報が得られるのか、どういう質問を誰にすれば良いのかなどを、事前に考えておけば、充実したムダのない行動ができそうです。しかし、それだけでしょうか。もし、準備時間があまり取れなかったら?参加してみたら予想した内容と違ってたら?質問のチャンスや時間が無かったら?質問しても期待通りの回答が得られなかったら?実際にはこういうパターンの方が多いのではないでしょうか。

 そこで私がお勧めしたいのは「宿題をもらいにいこう」という考え方です。私は、展示会や公演、パーティーなど、リアルな情報収集が素晴らしいのは、そこに新しい発見があるからだと思うのです。しかし、完璧な事前準備をして挑もうとしている場合、副作用として、新しい発見を「単なるハプニング」や「道草」「ノイズ(雑音)」として、無意識に排除してしまう傾向があるようです。これは非常にもったいないことだと思いませんか。また、これも、完ぺき主義をモットーとしている方に多いようですが、準備時間があまり取れない場合に、参加意欲がしぼんでしまい、せっかくのチャンスを見送ってから後悔するパターンもあります。しかし、こんな時に「ああ、これは面白いから宿題として持ちかえろう」「とりあえず、宿題をもらいにいこう」という気持ちがあれば、考え方を前向きにすることができます。

 こう書くと、小学校や中学校での経験からか、「宿題」という言葉にマイナスイメージを持つ方が多いかもしれません。であれば「課題」や「テーマ」と言い換えてもいいでしょう。ポイントは発想や行動の柔軟性にあります。リアルな情報収集の最大の欠点は、時間や場所が限られてしまうことにありますから、当然、通常の仕事や生活のリズムに影響を与えることは避けられません。その影響を適当な範囲に抑えて、かつ、最大限に活かすには、事前準備よりも事後消化の方がメリットが多いと私は考えています。しかも、前回のコラムに書きましたとおり、インターネットを中心とするバーチャルな情報収集が誰でも手軽にできるようになってきました。よって、持ち帰った「宿題」を自分の仕事や勉強に活かすべく消化することが、どんどん簡単に素早くできるようになっています。また、実際に見聞きした「新しい発見」を事後にフォローしていくと、芋づる式に、より多くの有効な情報を見つけやすくなることも、大きなメリットでしょう。

 このように、私は「情報収集能力」を小手先のテクニックではなく考え方や姿勢から得られるものと考えています。就職、転職、派遣など仕事の出発点においても、そしてその後の仕事そのものにおいても、上手な情報収集はチャンスを広げ、ピンチを防いでくれます。このコラムをお読みの皆さんが、より多くのチャンスに出逢いますことを願ってやみません。

(第12回 了)

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