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April 03, 2006

連載コラム第17回「仕事の波を味方につける人、仕事の波に飲まれやすい人(前編)」をヒューマンリソシアホームページにて公開(4/3)

 今回はBREWに関する話題を離れまして、RunDog.orgの最新動向です。
 既報「ご愛読感謝!ヒューマンリソシア「ITコンサルタントコラム」が2年目に突入(12/5)」で紹介しましたとおり、前職の頃からつきあいのあった人材派遣、正社員紹介の会社である「ヒューマンリソシア」のホームページにおいて、2004年12月1日にオープンしたテクニカルサイトで、コラムを連載しています。
 「求められるスキル・資格とその実情~ システム分析から運用まで ~」というテーマで、私のソフトウェア開発企業でのエンジニア、プロジェクトマネージャ、採用担当者などの経験をベースに、昨今の情報を盛り込んでいくことで、今、求められているスキル・資格とその実情を、毎回テーマを決めて述べてみたいという趣向です。

 先日、その第17回「仕事の波を味方につける人、仕事の波に飲まれやすい人(前編)」が公開となりました。
 今回は、「仕事の波」をテーマに、プロジェクトワークにおいて「仕事の波」が発生する必然性と「あなたが仕事の波に飲まれているかどうかを知る方法」について述べてみました。
 さすがにテーマが大きいため、前後編に分けて執筆・掲載となりましたので、「仕事の波」に興味をお持ちでしたら、まずは前編を下記にてお読みください。

「ITコンサルタントが語る必要スキル - ヒューマンリソシア」
http://tec.resocia.jp/column_it/index.html

※ 2015/8 追記 上記サイトの移転再編に伴い、このコラムにアクセスできない状態が続いていますので、このブログに本文を掲載することにしました。なお、資格名などは掲載当時のものであることをご了承ください。

第17回 仕事の波を味方につける人、仕事の波に飲まれやすい人(前編)

 IT系の仕事の中でも、開発を含む仕事は、一般的にプロジェクト・チーム制を取ることが多くなります。ですから、プロジェクト・リーダーには高い能力が求められ、プロジェクト管理がビジネスの成否を左右することは少なくありません。

 このプロジェクト・チーム制の本来の意味は、日常業務とは異なるタスクを実行するために、部や課のような組織の既存の枠組みを超えた仕組みを、ある期間だけ作ることにあります。とはいえ、非常に寿命の長いプロジェクトや、プロジェクトの意味を理解できていないマネジメントにより「終わりのないプロジェクト」=「名ばかりのプロジェクト」になってしまう例も良くあるようです。

 話を本来のプロジェクトに戻しましょう。私がシステムエンジニアと最初に名乗った1980年代では、対象業種・業務にもよりますが、プロジェクトの長さは半年から1年、長くて1年半程度が一般的でした。現在では、短い場合1~2か月で、特にウェブ系開発のプロジェクトでは短期間になる傾向があるようです。

 期間が長い場合も短い場合も、プロジェクト・チーム制を取る限り、避けられないのは「仕事の波」であり、極端な場合は「多忙と暇」のサイクルが、そうでない場合も「緊張の時期と弛緩の時期」が存在します。時には緊張の時期が長く続いたり、なんらかの事情で待機が必要となって「雌伏期間」になってしまうこともあると思いますが、仕事の波が全くないということは、まずないと言って良いでしょう。

 この仕事の波を味方につける人と、仕事の波に飲まれやすい人がいるようです。「味方につける人」とは、つまり、仕事の波を読める人であり、「Aさんはあんなに忙しいのに、どうして趣味が充実しているんだろう」とか「Bさんは次々と仕事をこなしてるけど、育児も介護も海外旅行もしているのはなぜ?」と言われるタイプの人です。こういうタイプの人は、業務遂行能力や技術力が高い場合が多いですが、必ずそうであるとは限らないのが興味深いところです。例えば、仕事も技術もこれからという新人でも、仕事の波を読むことで、先輩に迷惑をかけずに趣味の時間を作ったり、将来の為の勉強を充実させている例は少なくないでしょう。

 反対に、技術力の高いベテランでありながら、いつも仕事に追われていて、無趣味であることや常に一生懸命であることを自慢や勲章にしている方も多いのではないでしょうか。こういう方を観察していると、実は、仕事の波に飲まれている場合や、仕事の波を敢えて無視することで興奮状態を持続するという、まるで「ランナーズ・ハイ」状態にあると見受けられることがあります。しかし、本人はそうなっている自分に気づかないことが少なくないのです。

 そして、仕事の波に飲まれやすい方がよく陥る感情が「周囲への羨望」です。「隣の家の芝生は青い」と言いますが、特に多忙な時期に、所属しているプロジェクトの外の方を見て「暇そうでいいなぁ」「あっちの仕事だったら楽だったかな」と思うことは、誰でもあると思います。特に、収入や待遇の差が小さい場合は、ちょっとした不公平感を持ってしまうのはやむを得ないことでしょう。しかし、「俺だけが常に忙しくて損をしている」「私だけがいつもヘトヘトで誰もわかってくれない」と悪感情を持つことが定常化したら危険信号です。また、今回のコラムをここまで読まれて「いや、私は常に忙しいので無趣味だが、周囲に悪感情を持ったことはないし、波がないのが一流の証明なんだ」と憮然としている方がいらっしゃっるかもしれません。果たしてそうでしょうか。肉体か精神が金属疲労ならぬ「勤続疲労」を起こしていませんか?

 あなたが仕事の波に飲まれているかどうかを知る方法は、実は簡単です。まず、過去1年に経験した仕事を月の旬毎、つまり上旬・中旬・下旬に分けて12×3=36行に短く列挙します。そして、最も多忙で緊張感の高かった旬にAを記入し、それ以外で、その時期と全く同じくらい忙しかったと言える時期だけに、同じくAとつけます。それ以外の時期については、多忙度・緊張度に応じてB、C、D、…、Zとつけていきます。

 ここでポイントなのは、最も多忙だった時期に比べて、ほんの少しでも多忙度・緊張度が低かった時期には絶対にAをつけないことです。同様に、Bとした時期よりもほんの少しでも多忙度か緊張度が低かったと思われる時期は、かならずC以降の記号にしてください。よって、過去1年の記憶や記録が正しければ、36行全てがAとか、正月とお盆を除くすべての時期がAとBということは、通常有り得ません。それではまるでロボットです。

 36行揃ったら、A、B、C、…、Zの記号を値としてグラフ化してみます。このグラフに現れる波があなたの過去1年の記憶とマッチしていなかったら、つまり「こんな波があったっけ?」と感じたら、仕事の波に飲まれている危険性があります。

 なお、旬単位よりも週単位の方がわかりやすければ、以上の「旬」を「週」と読み替えてください。52行ほどになりますが、考え方は同じです。

 さて、では、仕事の波に飲まれないようにするには、どうすれば良いでしょうか。だいぶ長くなってしまいましたので、この続きは次回とさせてください。

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