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June 16, 2006

連載コラム第19回「集中力とは五感を研ぎ澄ますこと」をヒューマンリソシアホームページにて公開(6/16)

 今回はBREWに関する話題を離れまして、RunDog.orgの最新動向です。

 昨年の既報「ご愛読感謝!ヒューマンリソシア「ITコンサルタントコラム」が2年目に突入(12/5)」で紹介しましたとおり、「ヒューマンリソシア」のホームページにおいて、「求められるスキル・資格とその実情~ システム分析から運用まで ~」というテーマのコラムを連載しています。

 先日、このコラムの第19回として、「集中力とは五感を研ぎ澄ますこと」が掲載されました。前回の「仕事の波に飲まれない方法」で紹介しました「自分の仕事を客観視できる能力」に関連して、今回は「集中力」をテーマに取り上げています。

 下記にてお読みください。

「ITコンサルタントが語る必要スキル - ヒューマンリソシア」
http://tec.resocia.jp/column_it/index.html

※ 2018/5 追記 上記サイトの移転再編に伴い、このコラムにアクセスできない状態が続いていますので、このブログに本文を掲載することにしました。なお、資格名などは掲載当時のものであることをご了承ください。

第19回 集中力とは五感を研ぎ澄ますこと

 前回の「仕事の波に飲まれない方法」で紹介しました「自分の仕事を客観視できる能力」に関連して,今回は「集中力」をテーマに取り上げます。結論から書きますと,集中力とは「意識を一点に集中する能力」ではなく,「五感を研ぎ澄ますことで仕事に集中できる能力」だと私は考えています。言い換えると,周囲や自分に「集中しろ!集中!」と声高に命じることでは,本当の集中力は決して上がらないということです。しかも,時には「集中の弊害」と呼ぶべき状況に陥ります。

 まず,この「集中の弊害」の具体例を挙げましょう。IT系に限らず「もの作り」の仕事の課程は,抽象的なニーズを具体化して,解決策としての「もの」を作り上げる作業になるのが一般的です。例えば「Tシャツの売上を上げたい」というニーズを分析して解決策を立て,その実現手段の一つとして「今週のお勧めTシャツを表示するホームページの作成プログラム」を作ることになったとしましょう。このプログラムの作成者が,開発作業に意識を集中し,より良いプログラムを開発しようとするのは当然のことで,その姿勢には問題はありません。「わき目も振らず頑張る」姿は,顧客や開発チームのメンバーに良い印象を与えますし,そのことがなおさら本人のやる気を向上させます。
 しかし,過度な意識の集中は,このプログラムが「実現手段の一つ」に過ぎないことを忘れさせてしまうことがあります。ひどい場合は「この『今週のお勧めTシャツを表示するホームページの作成プログラム』さえ動けば,Tシャツの売上は上がる!」とまで思い込んでしまいます。その結果,他のプログラムと共通である仕様の変更を盛り込まなかったり,上司への報告を遅らせてしまったり,他の開発メンバーとの情報交換がおろそかになる場合が少なくありません。しかも,この現象は真面目な技術者に起こりやすいので,リーダーが対処に困っている間に,若手のメンバーがこの姿勢を真似てしまったりすると,被害は甚大になります。

 この弊害の発生原因の根本にあるのが,集中力に関する誤解だと思います。最初に述べましたとおり,仕事において必要とされる集中力とは「意識を一点集中する能力」ではないのです。前回のコラムで紹介しましたが,一流のプロスポーツ選手は、全力を発揮しながら、同時に自分のスキルや状況を客観視できる能力を持っているそうです。例えば,サッカー・Jリーグの選手は,試合中,目の前のボールに注目しつつ,フィールド上の敵・味方各選手の動きを意識して,そのタイミングで可能な最良のアクションができる状態を「集中している」と表現しています。
 もちろん,私たちがこの選手と同じ集中力を発揮するのは非常に難しいことですし、真似してできることではないでしょう。しかし,集中力を「五感を研ぎ澄ますことができる能力」と解釈すれば方法はあります。例えば,集中力が必要な仕事を始める前に,準備を済ませ,雑用を片付けておくことだけでも,五感を鈍らせる雑音は減ります。

 また,リーダーや上司や先輩である方は,メンバーや部下や後輩に「集中しろ!集中!」とばかり声をかける前に,仕事に集中できる環境を与えているかどうかをチェックすることをお勧めします。また,仕事に集中できるように配慮しているかどうかもポイントです。そして,何よりも大事なのは「仕事に集中する」とはどういうことかを,正しく理解させているかどうかということです。「言わなくてもわかるだろう」というのは,単なる怠慢であり,正しく教えていないことを,正しくできないのは,教える側に責任があります。

 五感を研ぎ澄ましておけば,目の前のプログラムや設計書に注目しつつも,必要な作業を見逃したり,取っておくべき連絡を怠る可能性は低くなるはずです。また,休息や作業の見直しが必要になった時に,自信をもって作業をストップできるようになります。質の高い仕事を限られた時間にクリアするという「仕事の密度」を上げるために,集中力の意味を問い直してみませんか。

(第19回 了)

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